blog-hero-img

【Vite + React】3分で使えるようになるVite + React入門(初心者向け)

pen-icon2024.4.25rewrite-icon2025.6.9

この記事は約3分で読めます

Profile Pic

この記事の筆者:三好アキ


🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。


▼ Amazon著者ページはこちら
amazon.co.jp/stores/author/B099Z51QF2



★ 本記事の最終更新日:2025年6月9日

本記事は、1年以上にわたりGoogle検索で公式ページよりも上位(or 次位)に表示されている記事です。非常に多くの人に読まれているため、常に最新の情報へとアップデートを重ねています。ぜひ活用してください。

image

image

それでは以下、本編です。

create-react-appとVite + React

私は2021年から、Reactビギナー向けの入門書をいくつか書いています。

• Amazon著者ページ

これらの本では当初、React開発ツールとして「create-react-app」を使っていました。

「create-react-app」は機能がしぼられている分、React自体に集中でき、初心者には最適だからです。

しかし実はこの「create-react-app」のメンテナンスは、2023年春より止まっています。

2025年現在、使うことは推奨されていません。

現在では、「Vite + React」というものを使うことがスタンダードとなっています。

本記事では、ビギナー向けに、この「Vite + React」のインストール方法と使い方の初歩を紹介します。

なお、本記事の最後では、【HTMLとCSSだけでReactに入門する方法】にも触れているので、ぜひ最後まで読んでください。

「Vite + React」について

最初に「Vite + React」を簡単に紹介します。

従来まで使われていた「create-react-app」との最大の違いは、JavaScriptファイルをまとめるテクノロジーです。

Reactでは大量のJavaScriptファイルが使われていますが、ブラウザでJavaScriptを実行する前に、それらを一度まとめてあげる必要があります。

この大量のファイルを束ねるプロセスは「バンドル」、そこで使われるツールは「バンドラー」と呼ばれ、「create-react-app」ではWebpackというバンドラーが使われています。

バンドラーにはWebpack以外にも複数あり、近年、日本を含め世界的にポピュラーなものがViteです。

このViteをWebpackの代わりに使ったもの、それが「Vite + React」になります。

Viteは処理能力が高いため、Webpackを使っている「create-react-app」と比べ、ファイルの変更をブラウザに反映させるまでの時間や、build実行時の待ち時間が短縮されます。

つまり、よりスピーディに開発を進められるのです。

それでは以下、「Vite + React」のインストール方法とbuildについて紹介していきます。

「Vite + React」のインストール方法

ターミナル上で、「Vite + React」をインストールしたいフォルダに移動します。

ここでは「ダウンロード」フォルダにいるものとします。

そして次のコマンドをターミナルに打ち、「Enter」キーで実行してください。

npm create vite@latest

ここで次のような表示が出ることがありますが、特に問題ではないので「Enter」キーを押して次に進んでください。

Need to install the following packages:
    create-vite@6.5.0
Ok to proceed? (y) 

質問がいくつか出てくるので回答していきましょう。

最初はこのアプリの名前で、これがフォルダの名前に使われます。

◆  Project name:
│  vite-project
└

名前は好きなものを使えます。

ここでは「first-react-app」と打って、「Enter」キーを押しましょう。

次の質問が出ます。

image

Reactを使った開発をしたいので、キーボードの矢印キーで「React」を選び、「Enter」キーで決定します。

次は、開発言語/フレームワークとして、何を使うかを決める質問です。

image

ここでは「JavaScript」を選び、「Enter」キーを押しましょう。

なお、「SWC」とは開発時のプロセスを高速化するもので、使用は任意ですが、ここではSWCなしの「JavaScript」を選択します。

次のような表示が出たら、セットアップは完了です。

image

ダウンロードフォルダを見ると、「first-react-app」フォルダが出来ています。

これをVS Codeで開きましょう(VS Codeに、フォルダを直接ドラッグ&ドロップしても開けます)。

中身は次のようになっています。

image

「create-react-app」との主な違いは次の点です。


― Reactファイルの拡張子が.jsではなく.jsxになっている

― ファイル名がindex.jsの代わりにmain.jsxとなっている

index.htmlpublicフォルダの外に置かれている

― Viteの設定ファイルvite.config.jsがある

― 起動コマンドがnpm startではなくnpm run devになっている

― 必要なパッケージがインストールされていない


最後の点に関して、「create-react-app」ではインストール時に必要なパッケージも一緒にインストールされますが、「Vite + React」では手動でインストールする必要があります。

なので、VS Code上部メニューバーの「Terminal」から「New Terminal」を選び、VS Code下部にターミナルを出してください。

そこに、パッケージをインストールする下記コマンドを打ち、「Enter」で実行しましょう。

npm install

node_modulesが作成されます。これはパッケージ関係のフォルダです。

これで起動コマンドであるnpm run devを実行すると、「Vite + React」が起動します。

しかし、その前にフォルダ内を整理しましょう。

「Vite + React」のクリーンアップ

まっさらな状態で始めたいので、不要なものを削除していきます。

srcフォルダを開き、その中のassetsフォルダ、index.cssを削除してください。

さらにpublicフォルダ内のvite.svgも削除しましょう。

次のようになります。

image

次はApp.cssを開いてください。

コードがすでに書かれているので、すべて消しましょう。次のようになります。

image

次はApp.jsxを開き、ここでも同様に、書かれているコードをすべて消しましょう。

そして、次のコードを書いてください。

// App.jsx

import './App.css';

function App() {
    return (
        <div>
            <h1>こんにちは</h1>
        </div>
    );
}

export default App;

クリーンアップの最後がmain.jsxです。

main.jsxを開き、次のコードを一行消しましょう。

// main.js

import { StrictMode } from 'react'
import { createRoot } from 'react-dom/client'
import App from './App.jsx'
import './index.css'               // 削除
  
createRoot(document.getElementById('root')).render(
  <StrictMode>  
    <App />
  </StrictMode>,  
)

VS Code上部メニューバーの「File」→「Save」、もしくは「Command」+「S」で、各ファイルに加えた変更を保存しましょう。

これでクリーンアップが完了して、「Vite + React」開発をはじめる地ならしができました。

ターミナルにnpm run devを打ち、「Enter」で実行すると、次のように表示されます。

image

「create-react-app」の経験者は、この起動時間が「Vite + React」の方が短いことに気づいたと思います。

さて、指定されているhttp://localhost:5173を開いてみましょう。

次のように表示されます。

image

VS Codeに戻り、App.jsx内の<h1>タグの文字列を、「さようなら」に変えて保存してみましょう。

ブラウザを見ると、表示も変わっているはずです。

つまりApp.jsxreturn横のカッコ( )内は、HTMLと同じ要領で編集できることがわかります。

これが「Vite + React」の使い方の初歩の初歩です。

「Vite + React」のbuild方法

開発が完了し、オンラインで公開するときには「build」という作業を行います。

まず、ターミナル上で「control」を押しながら「C」を押して、「Vite + React」を停止させてください。

そして下記buildコマンドを打って、「Enter」キーで実行しましょう。

npm run build

「create-react-app」と比べ、「Vite + React」では、buildの完了までにかかる時間が非常に短いのが特徴です。

さて、distという新しいフォルダが生成されています。

image

これは「create-react-app」のbuild後に作られるbuildフォルダと同様のもので、distフォルダをNetlifyなどにアップロードすれば、アプリをオンラインで公開可能です。

HTML/CSSだけでReact入門する方法

本記事では、2025年のReact開発のデフォルトツール「Vite + React」の、本当に最初のさわりの部分だけを紹介しました。

「Reactを自分でも使えるかも」と思っていただけたら幸いです。

もう少しReactの使い方を知りたい方は、HTML/CSSだけでReact入門ができる下記教本にトライしてみてください。

JavaScriptの知識・経験は不要です。

現在、特別価格で購入いただけます(通常1080円 → 現在190円)。

はじめてつくるReactアプリ

【2025年3月改訂版発売。HTMLとCSSの知識だけで始められるReact開発。好評なハンズオン形式でスイスイ進める。最新のReact 19の情報もあり。】

1080190円

Amazonのページに移動する

image

この本にはTypeScript版もあります。

こちらも特別価格で提供中です(通常1280円 → 現在240円)。

はじめてつくるReactアプリ with TypeScript

【発売から4年以上読まれ続けているReact × TypeScript入門書の決定版。2025年3月改訂版発売。HTMLとCSSだけで読める本。】

1280円240円

Amazonのページに移動する


image

▼【無料フロントエンド・ガイド】は下記ページで受け取れます。

https://monotein.com/present-for-readers

Profile Pic

🟩 フロントエンド開発者入門ガイド【無料配布中】


最初にこれが知りたかった!
フロントエンド初心者が必ず押さえておきたい ― 『挫折しない勉強法』とその具体的ステップ、無料配布中。
(*名前不要・メールアドレスだけで受け取り可能です)