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新卒エンジニアへのReact研修、何から始める?失敗しない3つの原則

pen-icon2026.4.26

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私が講師としてReactを教えてきて分かったこと。

技術的な教え方ではなく、もっと根本的で重要なことをお伝えします

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筆者:三好アキ(専門用語なしでプログラミング)

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新卒エンジニアにReactを教える前に担当者が知っておくべきこと

私が以前教えていた生徒の中には、シニアやテックリードのポジションについている人もいます。

新年度のこの季節には、新卒エンジニアへのReact研修にアサインされている人もいます。

そういう彼ら彼女らから聞くのは、


どこから始めて、何を教えればいいのかよく分からない


といった言葉。

自分がReactを使えていても、それを教えるというのはまた別の能力です。

また中には、「Reactのことはあまり知らないのに研修担当になった」という人もいるでしょう。

なので今回は、React研修を始める前に担当者が知っておきたいことを紹介します。

「まず最初にJSXを教えて、次にイベント処理を教えて」といった技術的な話ではなく、それよりも重要な、より根本的な話です。

JavaScriptは理解してなくていい

最初に知っておいて欲しいこと。

それは次のような言葉を真に受けないことです。


ReactはJavaScriptのフレームワークだから、まずはJavaScriptをマスターしないといけない


確かにReactはJavaScriptをベースにしているので、JavaScriptの知識は必須です。

世に出ているReact本や動画教材の9割以上でも、「ある程度のJavaScriptの知識」といったことを前提知識として求めています。

しかし、これからReactを始めようとしているビギナーに一番必要なのは、「ある程度のJavaScriptの知識」ではありません。


新しいことを始めるとき、人はみな不安です。

そのようなビギナーの不安を和(やわ)らげるものは何でしょうか?

それは「これなら自分にもできそうだ」、「もしかしたらできるかもしれない」という前向きな気持ちです。

そしてそれを得る一番簡単で確実な方法、それは「小さな成功体験を早く作る」です。

なぜ成功体験が重要なのかは、わざわざ説明をしなくてもいいでしょう。

「自分には無理だろう」と最初からネガティブに感じていることを始めるには、たくさんのエネルギーが必要です。

一方、「自分にもできるかも」といった少しでもポジティブな光を感じられることは、自分で進めていけます。


ビギナーにはなるべく早く成功体験を味わってもらいましょう。

そうすれば、教える側が手取り足取り指示を出さずとも、勝手に進んでいくようになります。

成功体験は気持ちがいいからです。

「これをもっと味わいたい」という気持ちが、自分で学習を前へ前へと進めていく推進力になります。

そしてこのように自分の中から湧いてきたパワーは、他のどんなもの(例えば「テストがあるから」、「上司に言われたから」といった外部からの力)よりも強く、ある意味で健康的な力です。

では、ビギナーにこの成功体験を早く味わってもらうにはどうすればいいのでしょうか?

ここでは、HTML/CSSを知っている人を「ビギナー」として話を進めます。

HTMLの延長でReactは使える

Reactのコードのreturnの中は、HTMLと同じように書けます。

CSSを当てる時は、classの代わりにclassNameと書くだけの違いです。

(コードで確かめたい方はこちらの記事を参照)

「新しいことを身につけないとReactは使えない」といった角度からではなく、「あなたがすでに知っていることでReactは使えるよ」というアプローチです。


【 HTML/CSSの延長線上にReactはあり、すでに知っていること(HTML/CSS)を活かせばReactを使える 】


こういうことをできるだけ早く教えてあげるのです。

そうすれば多くのビギナーが持っている次のような固定観念、つまり、


あれ、今までHTML/CSSとReactの間にはJavaScriptが横たわっていて、それを最初に乗り越えないとReactは使えないと思っていた......


を溶かしてあげることができます。

そして「もしかして、Reactって意外に簡単かも」と感じる人が大勢出てきます。

これまでReactを教えてきて、私はこういう場面を何度も目にしてきました。


研修の受講生に到達してもらいたいのは、「Reactができる」というレベルです。

「JavaScriptができる」ではありません。

ゴールはReactなのだから、早くReactに触ってもらいましょう。

そうすれば、自分がいま登ろうとしている山が、実はそれほど高いものではないことに早く気付いてくれます。

動くものを作る

既知のこと(HTML/CSS)でReactが少しは使える、という理解と同じくらいビギナーにとって大事なこと。

それは「動くものを作る」です。

Reactを学ぶのはアプリを作るためです。

なので、サイズは小さくていいので、できるだけ早くアプリ制作の一連の流れを、最初から最後まで体験させてあげましょう。

細々とした文法を教えたり、例外事項などにいちいち言及するのは止めます。

こういったことは往々にして、教える側の自己満足や不安感に由来するものです。

新卒エンジニアにとっては不要であるばかりではなく、退屈や混乱を招きます。

また「100%の理解をしてから次に進む」という完璧主義の態度も、この段階では不要であることを教えてあげましょう。

分からないことが多少はあっても先へと進み、できるだけ短い時間でアプリを完成してもらいます。

そうすれば達成感を味わえます。

それが次のステップへと進む最大のモチベーションになります。

そしてビギナーといっても盲目ではありません。

「アプリを作れた!だからもうこれでReactはマスターした!」と考える人は、私の経験ではほとんどいません。


アプリはとにかく一応作れた。でも自分には理解できていないことや、知らないことがたくさんある


このように大半のビギナーは考えます。

こういう、いわば謙虚な姿勢を持ってもらえたら、研修は成功です。

あとは彼ら彼女らが自分で学習を進めていきます。

自分には足りないものがあることを自覚できたからです。

自分で埋めていく楽しさを覚えたからです。

研修の本当の目的とは?

本記事の最後に、研修の目的とは何かを考えてみましょう。

もしReactの研修なら、もちろん「Reactを使えるようになる」が目的です。

しかし、あらゆる種類の学びというのは、本一冊や研修一本で終わるものではありません。

ずっと続いていくものです。

そして「学ぶ」というのは楽しいことです。

「昨日はできなかったことが、今日はできている」

これは人間の根本的な喜びのひとつでしょう。

前に進んでいる感覚を与えてくれるからです。

自分は進歩していると実感させてくれるからです。


「研修」や「講座」というのは、あるスキルや知識をマスターしてもらうことを名目に掲げています。

そしてそれは大事なことです。

しかしそれよりも大事なことは、受講生に何か明るいもの、前向きな気持ち、いわば「希望」といったものを感じてもらうことでしょう。

「自分にもできるかも」という、自分に対する期待と希望の気持ちです。


......心構えは分かった。

では実際に何を、どの順番で教えればいいのか?

そこが次の悩みになるかと思います。

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✤ 筆者 ✤
三好アキ(専門用語なしでプログラミング)


非IT出身。かつてプログラミングの専門用語の壁に何度もぶつかり、挫折した経験から、「専門用語なし」のメソッドを確立。1,200人以上のビギナーのフロントエンド開発入門を成功させる。翔泳社『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門』(韓国でも出版)など著書30冊以上。Amazonベストセラー1位複数回獲得。


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