blog-hero-img

「見えない商品」とは?

pen-icon2020.07.28rewrite-icon2020.07.30

この記事は約3分で読めます

Profile Pic

この記事の筆者:三好アキ


🔹 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。

🔹 Amazonベストセラー1位を複数回獲得している『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』著者。


Amazon著者ページはこちら → amazon.co.jp/stores/author/B099Z51QF2



React、Next.js、TypeScriptなどのお役立ち情報や実践的コンテンツを、ビギナー向けにかみ砕いて無料配信中。登録はこちらから → 無料メルマガ登録

「目に見えない商品」とECショップ

オンラインショップで売るアイテムといえば、普通は服や家具、本など「目に見えるモノ」を考えると思います。

しかし売るアイテムは「目に見えるモノ」や「手で触れるモノ」に限らず、「目に見えないモノ」「手で触れないモノ」の中にも商品として売ることができるものが実はたくさんあります。

今回はそんな「無形商品」と呼ばれるものと、それをオンラインで売るための最適な方法について紹介していきます。

無形商品とは?

「無形商品」とはその字のごとく「形がなく、目に見えず、手で触れることもできない商品」のことで、英語では「Intangible product」や「Digital item」などと呼ばれたりしますが、実は私たちの身の回りにたくさんあります。

例えばスマートフォンのアプリやパソコンのソフトウェアなどは身近な「無形商品」です。他にも、例えば自分のもつ特殊な技術やスキルなども「無形商品」と言えます。

コピーライター、バーチャルアシスタント、ヨガ教師、ファイナンシャル・プランナー、プログラマーなどは自分の技術や知識を何らかの商品として販売することができる職種で、彼らの商品・サービスは無形商品のわかりやすい例です。

また、スキルを人に教える講座やコースなども無形商品となります。

無形商品のメリット

無形商品には、通常の「目に見える商品」とは異なる特徴があります。ここでは無形商品のビジネス上のメリットを紹介していきます。

在庫なし

無形商品にはその性質上、在庫という観念がありません。そのため、在庫管理や過剰在庫のリスクを抱えることなくビジネスを行えます。

配送料なし

無形商品は物品ではないので、配送という観念もありません。そのため、配送にまつわる種々のリスク、例えば配送中の毀損事故や、配送後の返品料金などを考える必要がありません。

待ち時間なし

無形商品の種類にもよりますが、ソフトウェアやデジタルサービスなどの無形商品は、購入後すぐにインターネットを介して顧客に提供されるので、通常の商品のように顧客を待たせることがありません。

改良や変更が簡単

マーケットや顧客からの要望に基づいて商品に様々な変更を加えていくのは、商品の売り上げを伸ばす上で不可欠のプロセスです。有形の商品の場合には、変更が反映されるまでに通常多くの時間とコストがかかります。

しかし無形商品であれば、タイムラグなしで、すぐに変更を反映してマーケットに出すことが可能です。

高い利益率

無形商品の中でも動画や音声、テキスト、アプリなどの「デジタル商品」は、一度作ってしまうと複製が簡単という特徴があります。

つまり一度商品を作ってしまえば、その後は売上がそのまま利益となるのです(広告費などは除く)。

これは他の無形商品にも応用可能で、例えばヨガ教師として顧客と実際に会ってサービスの提供を行なっている人が、レッスンの様子を動画で撮影して販売するケースを考えてみると、実は多くの無形商品がデジタル商品として形態を変えることができることがわかります。

なぜShopifyが無形商品の販売に最適か?

英語ですが、Shopifyの公式サイトではオススメの無形商品として以下の6つが紹介されています。


1 教育関連コンテンツ(eブックやコースなど)の販売

2 デジタル商品の使用料/ライセンスの販売

3 デジタル商品を使用できるメンバーシップの販売

4 ウェブサイトやレジュメ、動画・音楽などのテンプレートの販売

5 自分で制作した音楽、写真、映像の販売

6 コンサルティングサービスの販売


これらの無形商品やデジタル商品を販売する場合には、プラットフォームサービスを使うのが一般的です。

例えば、自分のスキルを販売する場合にはココナラやクラウドワークス、ランサーズ、また教育関連のコースを販売する場合にはUdemyなどが人気です。

しかし、これらのプラットフォーム上で販売を行う場合には考慮すべき点もあり、「プラットフォーム型ECとスタンドアローン型ECのメリットとデメリット」で紹介したように、売り手が運営や商品に十分なコントロールを持てない点、商品のブランド構築が難しい点、また顧客情報がプラットフォーム側に筒抜けで100%の管理ができない点、などに気をつける必要があります。

ECショップ開設サービスを使って無形商品を売る方法もありますが、例えば日本で人気のBASEというサービスを使った場合、このプラットフォームは有形商品の販売に特化しているサービスのため、無形商品を販売した場合であっても、販売後に礼状や領収書などの「有形物」を顧客に実際に送付する必要があります。つまり、無形商品ビジネスのメリットを相殺するような手間がかかるのです。

その点、ECショップ開設サービスShopifyでは、有形商品だけでなく無形商品の販売もスムーズに行えるようになっており、また無形商品の販売と管理を便利にするアプリも数多く用意されているので、それらを導入するだけで、すぐに無形商品の販売を行なっていくことができます。

ShopifyでECショップを開設する大きなメリットの一つは、プラットフームに頼る必要がないことです。自分で100%コントロールできる、自分の好きなようにブランド構築できる、というネットビジネスを行う上で重要なことを、制限なく行えるのです。

無形商品販売のオススメApp

デフォルトの状態でも、Shopifyは無形商品の販売が可能です。しかし、導入すると便利になるアプリも数多く用意されているので、今回はその中から3つのアプリを紹介します。

Digital Downloads

Digital Downloads

Digital Downloadsを導入すると、購入者へのダウンロードリンクの自動送付、アップデートやニュースの通知、また管理画面でのダウンロード数の管理などを行うことができます。

他にも便利な機能が多くありますが、嬉しいのはこれらの機能をすべて無料で使えることで、デジタル商品を販売する場合には必須のアプリといえます。

FetchApp

FetchApp

デジタル商品によっては、複数の異なる種類のデジタル商品を、一つの商品として販売したいケースがあります(動画と文章など)。

そのような異なるフォーマットのアイテムを、一つにまとめて販売する場合に便利なのがFetchAppです。

複数のファイルやフォーマットから成る無形商品を、分割して販売することもFetchAppを使うと可能なので、商品のバラエティーを手軽に増やすことができます。

FetchAppでは管理画面も提供されるので、ダウンロード数の管理やダウンロードリンクの追加・修正などもストレスなく行えます。

BookThatApp

BookThatApp

BookThatAppは予約を行うためのアプリで、コーチやコンサルタントなど、リアルタイムでのサービス提供を行うECショップには必ず導入したいアプリです。

予約の受付、管理、通知だけでなく、予約を受け取る際の条件設定、カレンダーによるスケジュール管理も可能で、もちろんモバイル端末からの操作にも対応しています。

まとめ

今回は「目に見えない」無形商品についての紹介と、無形商品をネットで販売する時にオススメのECショップ開設サービスについて紹介しました。

通常、ECショップというと「目に見える」有形商品を販売しているイメージを持つ人が大半ですが、実際はサービスやスキル、ソフトウェアなど目には見えないアイテムも販売可能で、プラットフォームに頼らない自分のECショップでそのような無形商品の販売することには、ブランド構築やカスタマーリテンション(顧客維持)などの面でメリットが数多くあります。

自分のスキルやデジタル商品の販売を考えている場合には、安易に既存のプラットフォームを使わず、長期的にメリットの多い自分のECショップ開設を考えてみましょう。

Profile Pic

メルマガ配信中
(from 三好アキ/エンジニア)


React、Next.js、TypeScriptなど最新のウェブ開発のお役立ち情報を、ビギナー向けにかみ砕いて無料配信中。
(*配信はいつでも停止できます)