【プログラミング学習】なぜ有料の教材が〈まだ〉存在するのか?
2025.7.24
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この記事の筆者:三好アキ
🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。
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無料教材の罠
プログラミングの学習素材はネット上に山ほどあります。
ブログ記事やYouTube動画です。
その99%は無料なので、次のように思う人は多いと思います。
「なんでお金を払って教材を買う必要があるの? 全部タダで手に入るじゃん」
かつて私自身もそう思っていました。
しかし、それが必ずしも正しくはないことに気がつきます。
無料教材を、特にプログラミング学習ビギナーが使うときの問題点を、いくつか見ていきましょう。
情報が断片的
ブログ記事やYouTube動画など、オンラインで見つかる素材の一番の問題はここです。
これは、その分野の勉強を始めたばかりのビギナーに一番マイナスに影響します。
当然ですが、ビギナーはまだその分野の全体の見取り図を持っていません。
そのため、ブログ記事などの断片的な情報を見ても、
• 「それが他の分野と、どうつながっているのか」
• 「それを具体的にどう使っていけばいいのか」
といったことが理解できないのです。
その無料情報の質がどれだけ高くても、「使い方」がわからないと意味がありません。
ネット上の情報が断片的になるのは、仕方のないことです。
アクセスを増やし、より多く見られるためには、サクッと終わる必要があります。
長く、ボリュームのあるものは、クリック1つで次の情報に移れてしまうネットとは相性が悪いのです。
情報が整理整頓されている
一方で有料教材には、このような量の制約はありません。
むしろ量が少なすぎたら、お金を払った人の不満の種となるでしょう。
「量が多い」というのは、プラスにもマイナスにも働く要素です。
しかしある一つの分野について、体系的に説明するとなると、一定の量になってしまうのは当然です。
さらに、初心者への「情報の交通整理」も有料教材ならではです。
• 「どの項目から学んでいけば挫折しにくいのか」
• 「どの順番だと、よりわかりやすいのか」
といった点は、ネットの無料教材では配慮されていません。
ネット上に情報はあふれているので、「情報だけ」が欲しいのなら0円ですべて手に入ります。
しかし、それが初心者向けに整理整頓され、さらに全体の整合性を持つようにパッケージ化されているのかは別の話です。
有料の教材を買うとき、私たちは「情報そのもの」よりも、むしろ「情報の編集技術」にお金を支払っているのです。
そしてこの「情報の編集技術」は、次に触れる「時間の短縮効果」にもつながります。
お金で時間を買う
繰り返しになりますが、情報というのはネット上にすべてあるのです(特にプログラミング分野は)。
0円で手に入るのです。
しかし、それらは断片的であり、かつ何の交通整理もされていないので、特に初心者にとっては扱いづらい。
とはいえ、「扱いづらい」というだけであって「不可能」ではない。
そのため、ネット上の無料教材だけでプログラミングをマスターしてしまう人もいます。
しかしそのデメリットは、時間が膨大にかかることです。
私自身もプログラミング学習ビギナーの頃はそのようにしていたので、よくわかります。
その分野の全体の見取り図も持っておらず、手に入るのは断片的な情報ばかり
作っている人もバラバラ
たまに「あ、この人の説明はわかりやすい」と思う記事があっても、その人はそれ以外の記事を書いてない
そのくせ、クリック1つで新しい情報が無限に出てくるので、「もっと分かりやすいものがあるはず」と、情報のつまみ食いが止まらない・・・
進んでいるのか、停滞しているのかわからず、多大な時間を無駄にしました。
有料教材を必要としない人
先ほど、「無料教材だけでプログラミングをマスターしてしまう人もいる」と書きました。
しかし皆がこうなれるのかというと、私はそう思いません。
特別な才能のある人、あるいはネット回遊に使える時間が無限にある人。このどちらかだけです。
私を含め、大部分の人はこのどちらにも該当しないでしょう。
マインドセットの話
最後に、これは教材自体とは関係ない学び手の心構えの話です。
私たちは無料で手に入るものには真剣になれません。
【無料 = 価値が低い】と無意識に思っているのでしょう。
一方、「お金を払う」という行動は、「元を取らなきゃ」=「真面目に向き合おう」という態度を生みます。
態度の違いは、教材からの吸収率の違いにもつながります。
かつて実際に試したことがありますが、同じ教材を私の生徒に使ってもらっても、無料の場合と有料の場合とでは、その学習成果は大きく異なっていました。
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