Reactを難しく感じる理由と、その解決法【後編】
2024.3.13 2026.6.14
この記事は約2 分で読めます
「Reactをなんとなく書けるけど、自信が持てない....」
という人向けの記事です。
functionとイベントの記法を整理すると、Reactの全体像がすっきり見えてきます。
目次
筆者三好アキ(専門用語なしでプログラミング)
私について詳しくは → 自己紹介
Reactが難しい原因は知識不足
本記事の前編に書きましたが、React入門に成功して、最初のハードルを超えた人が感じるReactの難しさの原因。
それはJavaScriptの知識不足になります。
具体的には次の2つの項目です。
-
function(コンポーネント)の記法
-
イベントの記法
本記事では、前半で【function】、後半で【イベント】を確認します。
この2つがわかれば、Reactに感じる苦手意識がぐっと減るでしょう。

【function編】なぜfunctionの理解がReactの理解につながるのか
まず最初に丸暗記してもらいたいのは、次のことです。
【 Reactのコンポーネント = JavaScriptのfunction 】
例えば下記のコードはReactのコンポーネントです。
const List = () => {
return (
<div>
<h1>こんにちは</h1>
</div>
)
}
export default List
これは「Reactのコンポーネントである」と同時に、「JavaScriptのfunctionである」ともいえます。
JavaScriptのfunctionを理解することは、Reactのコンポーネントを理解することとまったく同じなのです。
なぜでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
【function編】functionの構造
functionの記法、つまり構造は次のようになっています。
function 名前() {
実行したい操作
return 操作後のデータ
}
「名前」は好きなものが使えます。
しかし、書き方はこれだけではありません。
【function編】functionの記法いろいろ
いま見たfunctionは、constを使って次のようにも書けます。
const 名前 = function () {
実行したい操作
return 操作後のデータ
}
さらに2015年のJavaScriptのアップデートで導入された「アロー関数/arrow function」を使うと、次のようにも書けます。
const 名前 = () => {
実行したい操作
return 操作後のデータ
}
functionという文字が=>に変わり、場所が右に移動しています。
ここまで見た3つはすべて同じ働きです。
ただ記法が違うだけです(*厳密には細かな違いがありますが、当面重要ではありません)。
functionには、この3つ以外にもさまざまな書き方があります。
次のような、カッコと矢印だけのものも立派なfunctionです。
;() => 実行したい操作
以上紹介した以外にも、まだバリエーションがあります。
しかし、このようなfunctionの記法を覚えることで、Reactをより自由に使えるようになります。
次は、もうひとつのポイント「イベントの記法」を見てみましょう。
【イベント編】イベントとはfunctionのこと
Reactではさまざまな「イベント」が出てきます。
「イベント」とはユーザーがアプリ上でするアクションのことですが、React開発で出てくる90%以上は次の3つです。
-
<button>を押す -
<input>に文字を入力する -
<form>を提出(submit)する
これらのユーザーのアクションを検知するために、Reactでは次の専用コードを使います。
-
<button>を押す =>onClick -
<input>に文字を入力する =>onChange -
<form>を提出(submit)する =>onSubmit
さて、ユーザーがこれらのアクションをしてくれたら、アプリは何らかの反応を返さないといけません。
もし「<input>に文字を入力する」なら、その入力してくれた文字を表示することが反応になりますし、「<button>を押す」なら「ポップアップを出す」といった反応です。
これらを担うのはfunctionなので、Reactの「イベント」とは常にfunctionと一緒であると想像できます。
具体的にコードで見てみましょう。
import { useState } from "react"
const List = () => {
const [data, setData] = useState("")
return <input onChange={(e) => setData(e.target.value)} />
}
export default List
これは<input>に入力した文字が、stateのdataに書き込まれるコードになります。
ここで注目してもらいたいのは、<input>タグ内の次のコードです。
onChange={(e) => setData(e.target.value)}
【イベント編】イベントの記法いろいろ
このようにタグ内に書く記法(インライン方式)とともに、次のように別の場所で書いたものを持ってくる記法もあります。
import { useState } from "react"
const List = () => {
const [data, setData] = useState("")
const handleChange = (e) => {
setData(e.target.value)
}
return <input onChange={handleChange} />
}
export default List
上記のように他所から持ってきても、最初のようにインラインで書いても、働きはまったく同じです。
ここで思い出してもらいたいのが、本記事の最初で紹介したfunctionの構造です。
const 名前 = () => {
実行したい操作
return 操作後のデータ
}
これをいま見たReactのコードに当てはめてみると、次のようになります。
import { useState } from "react"
const List = () => {
// ▼ 実行したい操作
const [data, setData] = useState("")
const handleChange = (e) => {
setData(e.target.value)
}
// ▲ 実行したい操作
return (
// ▼ 操作後のデータ
<input onChange={handleChange} />
)
}
export default List
ここから、Reactのコンポーネントとはfunctionであり、「操作後のデータ」として<input>、あるいは<div>などのHTMLタグをreturnしているのがわかります。

以上見てきたように、Reactのコンポーネントの実態はfunction、さらにReactで使うイベントもfunctionなのです。
様々なfunctionの記法を覚えることは、Reactを難しく感じる原因を取り除くいちばんの近道です。
Reactを難しく感じる理由と乗り越え方を、全体像としてまとめたガイドはこちらです▼
よくある質問
Q1. functionとイベントの記法さえ覚えれば、Reactは書けるようになりますか?
書けるようにはなりますが、それだけでは足りません。
state、props、コンポーネント設計、レンダリングの仕組みなど、Reactにはまだ理解しておきたい概念がいくつもあります。
本記事のfunctionとイベントは、それらすべてのベースになる部分だと考えてください。
ここが揺らいでいると、その先の概念も「なんとなく」の理解で終わってしまいます。
Q2. functionの書き方が複数あることに混乱します。どれを覚えればいいですか?
大切なのは「書き方が違っても働きは同じ」という知識を持っておくことです。
それがあれば、AIが書いたコードや他の人が書いたコードで見慣れない記法に出会っても、慌てずに読み解けるようになります。
Q3. functionとイベントの次は、何を体系的に学べばいいですか?
state、props、コンポーネント設計といったReactの中心となる概念です。
これらを断片的に一つずつ調べながら学ぶよりも、正しい順番で一本につなげて学んだ方が、結果的に早く「なんとなく」から抜け出せます。
Q4. 「なんとなく書ける」から抜け出したいのですが、進め方が分かりません
「なんとなく」から抜け出すには、どこを埋めればいいかを見極めることが近道です。
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