
Reactを難しく感じる理由と、その解決法【後編】
2024.3.13
2026.4.6
この記事は約2分で読めます
「Reactをなんとなく書けるけど、自信が持てない....」
という人向けの記事です。
functionとイベントの記法を整理すると、Reactの全体像がすっきり見えてきます。
目次

筆者:三好アキ(専門用語なしでプログラミング)
▶︎ 三好アキの著書一覧はこちら
Reactが難しい原因は知識不足
本記事の前編に書きましたが、React入門に成功して、最初のハードルを超えた人が感じるReactの難しさの原因。
それはJavaScriptの知識不足になります。
具体的には次の2つの項目です。
• function(コンポーネント)の記法
• イベントの記法
本記事では、前半で【function】、後半で【イベント】を確認します。
この2つがわかれば、Reactに感じる苦手意識がぐっと減るでしょう。
【function編】なぜfunctionの理解がReactの理解につながるのか
まず最初に丸暗記してもらいたいのは、次のことです。
【 Reactのコンポーネント = JavaScriptのfunction 】
例えば下記のコードはReactのコンポーネントです。
const List = () => {
return (
<div>
<h1>こんにちは</h1>
</div>
)
}
export default Listこれは「Reactのコンポーネントである」と同時に、「JavaScriptのfunctionである」ともいえます。
JavaScriptのfunctionを理解することは、Reactのコンポーネントを理解することとまったく同じなのです。
なぜでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
【function編】functionの構造
functionの記法、つまり構造は次のようになっています。
function 名前(){
実行したい操作
return 操作後のデータ
}「名前」は好きなものが使えます。
しかし、書き方はこれだけではありません。
【function編】functionの記法いろいろ
いま見たfunctionは、constを使って次のようにも書けます。
const 名前 = function(){
実行したい操作
return 操作後のデータ
}さらに2015年のJavaScriptのアップデートで導入された「アロー関数/arrow function」を使うと、次のようにも書けます。
const 名前 = () => {
実行したい操作
return 操作後のデータ
}functionという文字が=>に変わり、場所が右に移動しています。
ここまで見た3つはすべて同じ働きです。
ただ記法が違うだけです(*厳密には細かな違いがありますが、当面重要ではありません)。
functionには、この3つ以外にもさまざまな書き方があります。
次のような、カッコと矢印だけのものも立派なfunctionです。
() => 実行したい操作以上紹介した以外にも、まだバリエーションがあります。
しかし、このようなfunctionの記法を覚えることで、Reactをより自由に使えるようになります。
実際に試したい人にガイドを用意してあるので、ぜひ試してみてください。
JavaScript未経験、HTML/CSSだけで大丈夫です▼
次は、もうひとつのポイント「イベントの記法」を見てみましょう。
【イベント編】イベントとはfunctionのこと
Reactではさまざまな「イベント」が出てきます。
「イベント」とはユーザーがアプリ上でするアクションのことですが、React開発で出てくる90%以上は次の3つです。
• <button>を押す
• <input>に文字を入力する
• <form>を提出(submit)する
これらのユーザーのアクションを検知するために、Reactでは次の専用コードを使います。
• <button>を押す => onClick
• <input>に文字を入力する => onChange
• <form>を提出(submit)する => onSubmit
さて、ユーザーがこれらのアクションをしてくれたら、アプリは何らかの反応を返さないといけません。
もし「<input>に文字を入力する」なら、その入力してくれた文字を表示することが反応になりますし、「<button>を押す」なら「ポップアップを出す」といった反応です。
これらを担うのはfunctionなので、Reactの「イベント」とは常にfunctionと一緒であると想像できます。
具体的にコードで見てみましょう。
import { useState } from "react"
const List = () => {
const [data, setData] = useState("")
return (
<input onChange={(e) => setData(e.target.value)}/>
)
}
export default Listこれは<input>に入力した文字が、stateのdataに書き込まれるコードになります。
ここで注目してもらいたいのは、<input>タグ内の次のコードです。
onChange={(e) => setData(e.target.value)}【イベント編】イベントの記法いろいろ
このようにタグ内に書く記法(インライン方式)とともに、次のように別の場所で書いたものを持ってくる記法もあります。
import { useState } from "react"
const List = () => {
const [data, setData] = useState("")
const handleChange = (e) => {
setData(e.target.value)
}
return (
<input onChange={handleChange}/>
)
}
export default List上記のように他所から持ってきても、最初のようにインラインで書いても、働きはまったく同じです。
ここで思い出してもらいたいのが、本記事の最初で紹介したfunctionの構造です。
const 名前 = () => {
実行したい操作
return 操作後のデータ
}これをいま見たReactのコードに当てはめてみると、次のようになります。
import { useState } from "react"
const List = () => {
// ▼ 実行したい操作
const [data, setData] = useState("")
const handleChange = (e) => {
setData(e.target.value)
}
// ▲ 実行したい操作
return (
// ▼ 操作後のデータ
<input onChange={handleChange}/>
)
}
export default Listここから、Reactのコンポーネントとはfunctionであり、「操作後のデータ」として<input>、あるいは<div>などのHTMLタグをreturnしているのがわかります。
以上見てきたように、Reactのコンポーネントの実態はfunction、さらにReactで使うイベントもfunctionなのです。
様々なfunctionの記法を覚えることは、Reactを難しく感じる原因を取り除くいちばんの近道です。
「functionとイベントはわかったけど、次は何を勉強すればいいの?」という人へ。
【React → TypeScript → Next.js】までの最短ルートを4ステップで整理したガイドを参考にしてください▼

✤ 筆者 ✤
三好アキ(専門用語なしでプログラミング)
非IT出身。かつてプログラミングの専門用語の壁に何度もぶつかり、挫折した経験から、「専門用語なし」のメソッドを確立。1,200人以上のビギナーのフロントエンド開発入門を成功させる。翔泳社『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門』(韓国でも出版)など著書30冊以上。Amazonベストセラー1位複数回獲得。
法人・チーム向けのReact研修講座も行っています ▶︎ 詳しくはこちら