私がReactを選んだ理由(Not Angular or Vue)
2025.8.17
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この記事の筆者:三好アキ
🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。
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JSフレームワーク選択で迷う
私はReactをビギナーに教えています。
そのため、生徒のほとんどはすでに「Reactを学ぶ」と決めている人たちです。
しかし中には、「VueとReact、どっちでいこうかな?」と迷っている人もいます。
また、どちらかを使ってみたあと小さな壁にぶつかり、「やっぱりあっちにしようかな」と、決められない人もいます。
私はVueやAngularを使うこともありますが、メインはReactです。
最初に選んだJavaScriptフレームワークもReactです。
当時、すでにVueとAngularも高い存在感を示す中、私がReactを選んだのは、消去法でReactが残ったからです。
現実的な理由
当時の私は「JavaScriptフレームワーク」が、一体何をするものなのかすらわかっていませんでした。
そもそもJavaScript自体の知識がほぼなかったので、そのフレームワークの機能を想像できないのもむしろ当然だったかもしれません。
ただ、HTMLやCSS、WordPress、PHPといったウェブ関係のテクノロジーを学ぶ中で、ひとつの到達地点(=ゴール)を「JavaScriptフレームワーク」に置いていました。
それを学べば、とにかくマーケットで最先端とされる技術を身につけられるだろう、と考えていたのです。
(*こちらの記事でも書きましたが、私もかなり「現実的な理由」で学ぶことを決めていたのです。)
Vueが最初に脱落
ネットや本で調べたあと、最初に脱落したのはVueでした。
私が「将来性」「学習にかけた時間とリターン」といったものを考慮したからです。
大企業がバックにいるReact(旧Facebook)やAngular(Google)とは違い、コミュニティ主導のVueは頼りなく見えました。
ReactとAngularで迷う
残りはReactとAngularです。
この2つで私は少し迷っていました。
学習用の教材として、Angularの方が良いものが多いように見えたからです。
学ぶ上で、学習素材の充実度は無視できません。
本屋に足を運び、AngularとReactの教本を何度も見比べました。
しかし最終的にはAngularが脱落します。
TypeScriptが使われていたからです。
最初にTypeScriptを学ばなければならない、というのが負担でした。
いま振り返ってみると、もしこの時TypeScriptを学び、その後フレームワークに入っていたら、どうなっていたのかなとも思います。
私はReactを身につけた後にTypeScriptを学びました。
それまでJavaScriptで書いていたコードをTypeScriptで書く、というところから、TypeScriptの第一印象は「なぜこんな面倒なことをするのか」というものでした。
TypeScriptのメリットに気づくまでに少し時間がかかったのです。
しかしこの経験は、今ビギナーにTypeScriptを教えることに大きく役立っています。
ビギナーの方の気持ちがわかるからです。
Reactを選んだ後に迷ったか?
今ではReactの本も、私の教本を含めて非常に充実していますが、当時の日本ではVueが一番人気でした。
そのためVueの教材がもっとも多く、次にAngular、Reactといった状態です。
教材の選択肢が少ないことは、挫折リスクの上昇につながります。
自分に合う教材を探すチャンスの数が少ないことを意味するからです。
実際、私が一番最初に買ったReactの本は自分に合いませんでした。
他の本も試しましたが、使いこなせないまま終わります。
結局私がReact入門をできたのは、日本語の教材ではなく英語の教材でした。
この辺りの話はこちらの記事に書いてあるので、興味のある人は読んでください。
さて、Reactで行くと決めたものの、その後かなり長い間、学習がスムーズに進みませんでした。
そういう時、私が「やっぱりAngularにしようかな」「Vueなら分かりやすいかも」とは一度も思わなかったのは、いま思えば不思議です。
「Vueは将来性に不安がある」や「AngularはTypeScriptがマスト」という点が、やはり大きかったのでしょう。
しかし脇目を振らず、一つのことに集中していたからこそ、長い間試行錯誤ができ、最終的にはReact入門に成功し、そして今では人に教えるようになったのだと思います。
スムーズに進んでいたら、そもそもそこに困難があることに気が付けず、そしてそこでつまずいてしまう人の気持ちがわからなかったでしょう。
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