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遅いウェブサイトからユーザーが逃げていく理由

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この記事の筆者:三好アキ


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速さはすべてを解決する

数年前に『速さは全てを解決する』という印象的なタイトルの本がヒットしましたが、これは特にウェブサイトにぴったりくる表現だと思います。

ウェブサイトの価値は「速さ」がすべてではありません。

しかしウェブサイトが遅くて困ることはあっても、速くて困ることは一つもないのです。

今回は「なぜスピードがここまで重要とされているのか?」「遅いウェブサイトを使い続けるとどうなるのか?」についてくわしく解説します。

遅いウェブサイト =「存在していない」

みなさんは次のような経験はないですか?

「面白そうな記事タイトルだったけど、クリックしてからページが表示されるまでに時間がかかったから、読まずに閉じてしまった」

「オンラインショップのAにアクセスしたけど、ウェブサイトが重くて使いづらいから、同じアイテムを売っているウェブショップBで買った」

人によっては毎日こんな経験をしてると思います。

昔からユーザーは「待つ」ことが嫌いでしたが、速さやスピード最優先の現代では、ユーザーはさらに待てなくなっています。

これは当然ビジネス上の大きな機会損失につながります。

どんなに素晴らしい製品やサービス、貴重な情報をウェブサイトに載せていても、それがユーザーに見てもらえないのであれば「存在していない」と同じことになってしまうからです。

たった2秒で閉じられる

Googleの調査では次の2つのことが明らかになっています。


• クリックして表示されるまで3秒以上かかると、ユーザーはページを閉じる。

• 50%以上のユーザーが、クリックしてから2秒以内にページが表示されることを期待している。


実際に待たされる秒数を数えている人はいないと思いますが、これらの数字は私たちの実感とだいたい合うものではないでしょうか?

たった2秒で判断されてしまうのも驚きですが、2秒以下で判断するユーザーもかなりいると想像できます。

スピードが上がると検索ランキングにプラス

Googleは、ウェブサイトの表示スピードを、検索ランキングの順位を決める重要な要素だと認めています

つまりサイトのスピードが速いほど、「ユーザーにとって有益」とGoogleに評価されやすく、検索ランキングで優先的に表示される可能性が高まるので、これまでのようなSEOや内部最適化だけに注目することは不十分で、ランキング上位を狙うには「スピード」にも十分な注意をはらう必要があるのです。

スピードが上がるとネットショップの購買率が上昇

Amazonの調査では、サイトの待ち時間を0.1秒下げるごとに収益が1%ずつ改善することが明らかになっています。

表示スピードの影響はネットショップで特に大きく、「サイトがスムーズに動かない」「待ち時間が長い」と感じると、79%のユーザーが購買活動を止めてしまうという調査結果も出ています。

しかしこれは逆からいうと、売上アップを目指す時にはスピードUPがもっとも手取り早く効果を確認できる方法になるということでもあります。

スピード = ウェブサイトの第一印象

コンテンツが表示されるまでの待ち時間は、ユーザーが一番最初にそのウェブサイトから受け取る「第一印象」そのものです。

ここで「遅い」と感じさせてしまうと、第一印象がマイナスから始まることになります。

「自分のサイトには価値ある情報やアイテムがたくさん載っているから、ユーザーはどんなに待ち時間が長くてもアクセスしてくれるはず」というのは、現代のせっかちなユーザーには通用しないと考えた方がよいでしょう。

ウェブサイトのスピードを上げる重要性

ここまでウェブサイトのスピードの重要性と、スピードがユーザーの行動に大きく影響することを紹介してきました。

ウェブサイトは「どれだけ価値あるコンテンツをユーザーに提供しているか」という点で評価されるべきものですし、実際Googleのアルゴリズムはそのような「ユーザーベネフィット」を基準にウェブサイトをランク付けして、検索順位を決めています。

しかしスピードが遅いと、その評価の土俵にすら登ることなく終わってしまうことになりかねません。

なおWordPressのような構造上遅いシステムを使っている場合、スピード改善をしても一定以上は速くならないので、Jamstackというテクノロジーを使うことがおすすめです。

JamstackとWordPressについてくわしくは上の記事をご覧ください。

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(from 三好アキ/エンジニア)


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