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Reactはなぜ無料で使えるのか?(人材採用コスト削減のため)

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この記事の筆者:三好アキ


🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。


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amazon.co.jp/stores/author/B099Z51QF2



Reactは無償ボランティア?

Reactは非常に便利なテクノロジーで、継続的な開発・改善が行われています。

開発元はMeta社(旧Facebook)です。

私は以前、企業が開発を主導しているこのような高機能ツールが、なぜ無料で使えるのかと疑問に思っていました。

「どのようなメリットが企業にはあるのだろう?」という疑問です。

これが例えばNext.jsなら、「Vercelという有料サービスに誘導するため」と分かりやすい。

しかしReactには、そういった分かりやすい「課金への導線」はありません。

人材採用コストの削減

メリットはいくつもありますが、大きいものはエンジニア採用コストの削減でしょう。

Reactが人気となり、学ぶ人が増えると、Meta社の欲しいエンジニアが「外部ですでに育った状態」になります。

Reactエンジニアの母数が増えると、優秀な人材の数も多くなるので、その中から一番優れているエンジニアを選抜できます。

優秀な即戦力を採用できるのです。

採用以外のMeta社のメリット

Reactはオープンソースとして無料で公開されています。

この結果、世界中の開発者がバグ報告や新機能の提案をしてくれます。

Meta社のメンテナンスコスト、開発コストは下がります。

これ以外にも


• 業界標準の地位の獲得(→ 影響力の拡大)

• 企業イメージの向上(「開発者に優しい会社」「技術力のある企業」など)


といったメリットも挙げられるでしょう。

AngularやVS Codeが無料の理由

本記事ではReactに焦点を当てています。

しかし紹介したメリットの構造は、Angularの開発元Googleや、VS CodeやTypeScriptの開発元Microsoftにも基本的に当てはまります。

GoogleとMicrosoftの場合には


• Angularエンジニアが、有料サービスのFirebaseやGoogle Cloudも使う

• VS Codeユーザーが、有料サービスのAzureを使う


といった、間接的な収益につなげられるメリットも加えられるでしょう。

このように企業がオープンソースとして無料でツールを提供するのは、長期的に自社に利益をもたらす仕組みがあるからなのです。

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