Reactはなぜ無料で使えるのか?(人材採用コスト削減のため)
2025.8.18
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この記事の筆者:三好アキ
🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。
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Reactは無償ボランティア?
Reactは非常に便利なテクノロジーで、継続的な開発・改善が行われています。
開発元はMeta社(旧Facebook)です。
私は以前、企業が開発を主導しているこのような高機能ツールが、なぜ無料で使えるのかと疑問に思っていました。
「どのようなメリットが企業にはあるのだろう?」という疑問です。
これが例えばNext.jsなら、「Vercelという有料サービスに誘導するため」と分かりやすい。
しかしReactには、そういった分かりやすい「課金への導線」はありません。
人材採用コストの削減
メリットはいくつもありますが、大きいものはエンジニア採用コストの削減でしょう。
Reactが人気となり、学ぶ人が増えると、Meta社の欲しいエンジニアが「外部ですでに育った状態」になります。
Reactエンジニアの母数が増えると、優秀な人材の数も多くなるので、その中から一番優れているエンジニアを選抜できます。
優秀な即戦力を採用できるのです。
採用以外のMeta社のメリット
Reactはオープンソースとして無料で公開されています。
この結果、世界中の開発者がバグ報告や新機能の提案をしてくれます。
Meta社のメンテナンスコスト、開発コストは下がります。
これ以外にも
• 業界標準の地位の獲得(→ 影響力の拡大)
• 企業イメージの向上(「開発者に優しい会社」「技術力のある企業」など)
といったメリットも挙げられるでしょう。
AngularやVS Codeが無料の理由
本記事ではReactに焦点を当てています。
しかし紹介したメリットの構造は、Angularの開発元Googleや、VS CodeやTypeScriptの開発元Microsoftにも基本的に当てはまります。
GoogleとMicrosoftの場合には
• Angularエンジニアが、有料サービスのFirebaseやGoogle Cloudも使う
• VS Codeユーザーが、有料サービスのAzureを使う
といった、間接的な収益につなげられるメリットも加えられるでしょう。
このように企業がオープンソースとして無料でツールを提供するのは、長期的に自社に利益をもたらす仕組みがあるからなのです。
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