なぜあなたのホームページは成功しないのか? その唯一の理由
2021.11.23

この記事の筆者:三好アキ(ウェブエンジニア)
「売り上げが伸びない」、「ウェブサイトから問い合わせが来ない」など、ウェブでお困りのお客さまの課題解決を、最新の知見を活かして行なっています。海外滞在が長く、日本語の情報が少ないJamstackやヘッドレスCMSなど最新のウェブテクノロジー、ウェブマーケティングに精通。事業について詳しくはこちらをご覧ください。
ウェブ制作の教本『はじめてつくるReactアプリ』など複数冊を執筆。本に関するインタビュー記事はこちら。
90%のホームページは失敗している
新たな事業を始めるとき、「まずはホームページを作ろう」と考えるのは普通です。
今ではホームページを持つことが当然の時代で、それがない場合、BtoBでもBtoCでもマイナスからのスタートとなるからです。
ホームページを持つことが当然になったとはいえ、なかなか変わらないのは人々の意識で、以下のようなものはその典型でしょう。
• 「ホームページをオープンしたんだからこれでOKだ」
• 「ホームページがあるんだからお店に来てくれるだろう」
• 「自分のサービスはこの地域では類似のものがない特別なもので、それをホームページでわかりやすく説明してあるんだから、当然お問い合わせがくるはずだ」
しかしホームページを作ってネット上に公開しただけでは、本当に驚くほど誰も見てくれません。
確かにネット上で公(おおやけ)になっているので、誰でも見ることができる状態になってはいますが、「見れる」と「見てもらえる」というのは大きく違います。
このように説明すると99%の人が「そんなの当たり前じゃん」という顔をされます。
しかしなぜか自分がその立場に立ってみると、このシンプルな事実を忘れてしまい、「サイトができた、多くの人に見てもらえる!」と考えてしまうのです。
かくいう私自身もそのように考えていた一人で、数年前に自作したホームページを公開するときなどは「ここまでの大仕事を終えてようやく完成したんだ。たくさん、とは言わずともある程度はアクセスがあるだろう」と思っていました。
しかしネット上に公開しても「ある程度」どころか、アクセスはゼロ。つまり誰も見てくれていなかったのです。
最初は時間とともに解決すると思っていましたが、一ヶ月経っても、半年経っても、一年たっても状況は変わりませんでした。
そして今の私の事業の中核である当ホームページも、公開して数ヶ月のアクセスはほぼゼロでした。
なぜこんなことになるのでしょうか?
それは単純にホームページの数が増えたからです。
ネット上には星の数ほどホームページがあり、その数は毎日増え続けています。
(1分あたり175個、1日あたり25万個のホームページが作られている)
つまり競合との争いは毎日、今この一瞬も、より厳しくなっているのです。
このような状況で、ある特定のホームページを見つけてもらうのは、針穴に糸を通すよりも難しいのは当然です。
「90パーセントのウェブページは誰にも見られていない」という調査もあるほどで、ホームページを作っても、それだけでは何の成果も結果ももたらさないのです。
ホームページの役割とは何か?
ここで改めて「ホームページの役割」とは何かを考えてみましょう。
ホームページに「弊社について」、「製品について」、「サービスについて」などの情報を載せているのは、すべてサイトを見に来てくれた人に情報提供するためですが、では情報を提供した後、私たちは一体なにが起きてもらいたいのでしょうか?
企業のホームページ → 問い合わせをしてもらいたい
オンライン・ショップサイト → 商品を買ってもらいたい
飲食店のホームページ → お店に来てもらいたい or 予約をしてもらいたい
つまり「ホームページの役割」とは、ホームページを見てくれた「訪問者」を「お客さん」に変えることなのです。
別の言い方をすれば、「ホームページ」とは、「訪問者をお客さんに変える仕組み」であるとも言えます。
この点をよく考えないで、もしくは知らないで、「とりあえずホームページを作ろう」という考えで進んでしまうと、(それが自作でも、プロに頼んだものであっても)、何の役にも立たないホームページだけが手元に残されるのです。
見た目のキレイさや、使い心地、使われているテクノロジーなどを重要だと考えるのはホームページを作る人たちだけで、「訪問者をお客さんに変えること」さえできれば、それ以外のものは実は枝葉のことなのです。
ホームページを成功させるには「前後」を考える
それでは「訪問者をお客さんに変えること」を実現するには、どうすればいいのでしょうか?
すべきなのは「ホームページの前後」を考えることです。
「ホームページ = 訪問者をお客さんに変える仕組み」なので、当然訪問者が入ってくる「入り口」があり、そして「お客さん」として出ていってもらう「ゴール(出口)」があるはずです。
入り口 → ホームページ(お客さんに変わってもらう) → ゴール(出口)
下図は、各ステップをまとめたものになります。
この図のように、各ステップにはすべき施策があり、それを着実に実行することによって「訪問者をお客さんに変えるホームページ」、つまり「成功するホームページ」になるのです。
逆から言うと、この一連のステップを踏んでいない場合、それは「誰にも見られないホームページ」や「アクセスはあるけど問い合わせが来ない or 商品を買ってもらえないホームページ」となってしまいます。
どちらもホームページとしては失敗ですが、「ウェブサイト(ホームページ)」というと、どうしてもそこにだけフォーカスが当たってしまい、前後のステップを考慮しない状況が容易に現れます。
「プロに頼めば大丈夫」と考える人も注意が必要で、前後の流れを考えずにホームページだけを作るプロも数えきれないほどいるので、プロに頼む場合も注意しましょう。
実は重要でないホームページ
ここで先程の図を改めて見てみましょう。
気づいた人もいるかもしれませんが、真ん中の「ウェブサイト(ホームページ)」というのは重要のようでいて、実は「一番重要なもの」ではありません。
こう言うのは、得てして私たちは「ウェブサイト(ホームページ)」を一番重要だと考えてしまうからです。
しかし正解は、上図の「入り口」、「ウェブサイト(ホームページ)」、「ゴール」のすべてが等しく重要なのです。
「入り口」を軽視している場合、「誰にも見られないホームページ」ができあがります。
「ゴール」を軽視している場合、「見てくれる人はいるけど(アクセスはあるけど)、結果が出ないホームページ」ができあがります。
ホームページを成功に導くには、そこだけに注目するのではなく、前後にも注意し、一連した流れとして捉えるようにしましょう。
下の記事では、今回紹介した考え方を具体的に実践する方法を説明しています。
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