成功スタートアップ企業のウェブサイトの特徴

blog-hero-imgスタートアップやベンチャー企業のウェブサイトにWordPressは少なく、別の特徴があります。

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この記事の筆者:三好アキ(エンジニア)


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成功スタートアップ企業のウェブサイトの特徴

ここ最近、スタートアップやベンチャー企業のウェブサイトを調べる機会があり、そこでいくつかの共通点が見えてました。

スタートアップ企業がウェブサイトを持つ重要性を説いた記事はすでに山ほど見つかるので、ここでは成功するウェブサイトに共通している要素を、やや技術的な面から解説していきます。

WordPressは少ない

飲食業や一般の中小企業のサイトでは、ウェブサイト構築システムWordPressを使ったものが80パーセント以上を占めている中、スタートアップ、ベンチャー系のウェブサイトにはやや違う傾向があります。

スタートアップ、ベンチャー系サイトでは、他業界よりも圧倒的にSPAやJamstackを使ったウェブサイトが多いのが特徴でした。

Jamstack、SPAとは?

どちらもウェブサイトやアプリを作るためのテクノロジーです。

これらの技術を使ったサイトには、サクサク動く、セキュリティが高い、コストが低いなどの特徴があります。

SPAとJamstackを説明すると長くなるので今回は割愛しますが、詳しくは下の記事を参考にしてください。

さて、なぜスタートアップ企業でSPAやJamstackが多く使われるのでしょうか?

テンプレのデザインでない=先進的イメージを打ち出せる

ウェブ制作業界では「公然の秘密」ですが、WordPressを使ったサイト制作にはテンプレートを使うケースが大半です。

テンプレ利用には「コストが安くなる」「制作時間が短くなる」などのメリットがあるものの、その一方でウェブサイトが同じデザイン or 似たようなデザインになります。

これは普通の中小企業では大きな問題にならないことが多いですが、スタートアップやベンチャーでは大きなデメリットになり得ます。

スタートアップやベンチャーは前例のないことや、先進的なビジネスをやっていることが多いので、そこではブランディングが大切になってくるためです。

Jamstackのウェブサイトは基本的に0からの作ることになるので、その分ビジネスのイメージを打ち出したり、ブランディングに強みを発揮します。

また、若い人やテクノロジーに通じた人がスタートアップには多く、WordPressに代表される既存のものや、テンプレを使ったサイトには満足できない人が多いことも理由としてあるでしょう。

サクサク動くので快適=運用が簡単

paidy.com

kaminashi.jp

smartpay.co


上記のスタートアップのサイト制作に使われているものがJamstackです。

サイト内でいくつかクリックしページを移動してみると、とてもサクサク動くのに気がつくと思います。

このスピードはJamstack特有のもので、WordPressやWixなどのサイトでは実現できないものでしょう。

このほか、Jamstackサイトは維持費用が安い、セキュリティが高いなどありますが、スタートアップ企業でこれらの理由はそこまで優先順位は高くないのではないかと思います(静的サイトとして使う場合)。

Jamstackサイトのデメリット

Jamstackサイトを作る時の一番のデメリットはコストです。

Jamstackはここ3年ほどで注目をあつめ始めた新しいテクノロジーなので、開発を行えるエンジニアはまだ少なく、その結果として制作コストがかかります。

また日本では、Jamstackサイトを専門として打ち出している制作会社は多くありません。

それはやはり、WordPressの制作スキルを持っている人が多いので採用しやすいため、また事業として収益化しやすいためですが、その分、高度なスキルが必要なJamstackの制作を行うとなると、最低100万円あたりが最低ラインになってきます。

そのためJamstackサイトを作る場合は、フリーランスや個人事業主などに依頼するのが、コスト面でも大幅に安く、スタートアップにありがち朝令暮改の突発的な修正にも柔軟に対応してくれるからです。