最初に知っておきたい「Shopifyの隠れコスト」
2020.06.022020.06.03
この記事の筆者:三好アキ(エンジニア)
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Shopifyにかかる隠れコスト
今年に入って、ここ日本でも熱い注目を集めるECショップ開設サービス、Shopify。
何といってもその特徴は、月額料金を払うだけですぐに本格的なECショップを開設できるオールインワンなサービスとなっているところです。
この点が、ある程度専門知識が必要なWordPressを使ったWooCommerceのECサイトや、様々な隠れたコストのかかる国産EC開設サービス、BASE、STORES.jpと違うところです。
(詳しい比較は次の記事を参照してください。)
• 【比較】BASE、STORES.jp、Shopify ― 成功するECはどれ?
しかしそんなShopifyにも月額料金以外にかかるコストがあります。
今回はそんなShopifyの「隠れコスト」について解説をします。
基本料金
まず大前提として、Shopifyを利用するには月額料金がかかってきます。
これはShopifyを利用する上では必ずかかるコストです。
多くの人が基本的にベーシック、スタンダード、プレミアムのどれかを利用しますが、それぞれのプランの違いは「Shopifyのプランを比較して解説します」を参照してください。
ベーシック | スタンダード | ベーシック | |
---|---|---|---|
月額利用料 | 29ドル | 79ドル | 299ドル |
ドメイン料金
ドメインとは「https://
」の後に続く部分で、当ウェブサイトだと「monotein.com」の部分です。
通常はショップの名前やブランドネームがドメイン名に設定されますが、ドメインの購入価格は上記のShopifyの月額プランの価格には含まれていないので、別途購入する必要があります。
ドメイン価格がプランに含まれていないのは、トップレベルドメイン(ドメイン末尾の「.com」や「.site」「.co.jp」のこと)の種類によってドメインの価格が異なるからだと思われます。
例えば「国別トップレベルドメイン」である「.co.jp」は、「汎用トップレベルドメイン」である「.com」や「.info」などよりも価格が高いのが一般的です。また「汎用トップレベルドメイン」も種類によって価格が異なります。
そのためShopifyでは、この価格をプランに含めず、ユーザーが自分で好きなドメインを自由に選べるようにしているのだと思います。
ドメインはShopifyの管理画面から購入して、簡単に設定することが可能です。
しかし、少々時間と手間をかけることが構わないのであれば、自分でお名前.comやムームードメインでドメインを購入して、自分でドメインの設定をすれば、安く済ませることができます。
どちらにせよ、この独自ドメインの価格は、Shopifyの価格表には含まれていないので注意しましょう。
アプリ料金
Shopifyには、アプリというものを追加することで、デォルトでは使えない機能を使えるようになる仕組みがあります。
アプリはこちらのShopifyアプリストアから追加できますが、これはちょうどアンドロイドのスマートフォン・ユーザーが、Playストアからアプリをダウンロードしてスマートフォンの機能を拡張するのと同じです。
しかし一つ違いがあるのは、Shopifyアプリストアのアプリは有料のものが多いので、アプリを追加するごとに料金がかかることです。
このアプリの価格はShopifyのプランの中には含まれていないので、注意が必要です。
オススメなのは、基本的にアプリはダウンロードしないことです。これは、Shopifyはデフォルトの状態ですでに数多くの機能が利用できるためです。
しかしECショップの運用を続ける中で何か特定の機能が必要になり、アプリを追加するメリットの方が優っているのであれば、アプリを追加するようにしましょう。
しかしその分、追加料金がかかってくるので注意しましょう。
テンプレート料金
Shopifyはオールインワン・サービスとして、簡単に本格的な見た目のECショップを開設できるのが一番の特徴です。
これはShopifyにはプロのデザイナーによって作られた本格的な見た目のテンプレートが数多く用意されているためで、自分の好きなテンプレートを選ぶだけで、すぐにショップの立ち上げができます。
しかしこのテンプレートは、無料のものもありますが、数としては有料のものが多いので注意が必要です。
無料のテンプレートも流行のデザインを取り入れた本格的な見た目となっていますが、無料な分、多くの人が利用しているので、ショップの見た目が他のショップとかぶる可能性が高くなります。
こちらのShopifyテーマストアを見ると、ほとんどのテンプレートは140ドル(約15,000円)や180ドル(約2万円)となっているので、オリジナルなショップを作成しようとするとテンプレートの購入費用が追加でかかってくるので、注意が必要です。
まとめ
この記事では、Shopifyを使ったECショップの開設時、プランの料金とともにかかる隠れコストを紹介しました。
これらはプランの料金には含まれておらず、見えにくいコストのため、「29ドルでショップを開設できる」と思って始めると驚いてしまうことがあります。特にアプリは、便利だからと追加していくと、すぐに利用料金にはね返ってくるので注意が必要です。
ドメイン料金、アプリ料金、テンプレート費用に注意をして、賢くShopifyを利用するようにしましょう。