Server ActionsとAPI、どっちを使う?【Next.js Appフォルダ】
2024.2.282024.10.30
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この記事の筆者:三好アキ
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APIとServer Actions、どっちを使うか
現在のNext.js(バージョン14/Appフォルダ)では、Server Actionsが安定版として提供されています。
Server Actionsを使えば、APIを作らなくても、ダイレクトにデータベースとの連携やCRUD操作が可能です。
ここでAppフォルダ以前のNext.jsを使ってきた人が疑問に思うのが、api
フォルダで開発できるAPIルート(AppフォルダではRoute Handlers)と、このServer Actionsの使い分けでしょう。
それぞれのメリット、デメリット
表にすると次のようになります。
API(Route Handlers) | Server Actions | |
---|---|---|
特徴 | 汎用的 | 限定的 |
用途 | データベースとの複雑な連携操作があるケース | シンプルなCRUD操作が主のケース |
メリット | APIを、他のアプリケーションやモバイルアプリも利用可 | コードの記述量を抑え、コンパクトかつ短時間で開発可 |
デメリット | コードの記述量や開発工程が増える | そのNext.js/Reactアプリでしか利用できない |
私は汎用的なアプローチができるAPIが好みですが、それぞれにメリット/デメリットがあるので、アプリの規模や目的に応じて適切なものを選びましょう。
お知らせ:新刊書リリース
2024年11月に、Server Actionsを使ってフルスタックアプリを開発する新刊書をリリースしました。
Next.js/Reactビギナー向け入門です。
2024年11月時点で最新のNext.jsバージョン15を使用しています。
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私がAPIを使っている理由
私は、最新のNext.jsを使ってフルスタックアプリを作る解説書を出しています。
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この本のリリースは2023年12月。そしてNext.jsバージョンは14を使っているので、Server Actionsはもちろん利用可能でした。
しかもこの本で行うデータベース操作/CRUD操作はそこまで複雑ではないので、Server Actionsで十分対応できるものでした
それでもServer Actionsは使わず、API(Route Handlers)を使ったのは、この本が前著の改訂版として出したものだからです。
2022年4月にこの本の初版を出しましたが、そこで使っていたのは当時の最新版のNext.jsバージョン12。Server Actionsも、Appフォルダもまだ実装されていませんでした。
そのためあの本では、api
フォルダを使ってバックエンドとフロントエンドを分離して開発し、フルスタックアプリを作ることがメインコンセプトになっていました。
同じ方針を今回のバージョン14を使った改訂版でも踏襲しているため、Server Actionsは使わず、Route HandlersでAPIを分離して設計し、そしてフロントエンドで利用するというアーキテクチャとなっています。
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