私がTypeScriptやTailwindを使わない理由
2025.8.11
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この記事の筆者:三好アキ
🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。
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難易度を低く抑える
私はビギナー向けReact・Next.js教材を作っています。
その中で時折り、次のような質問をされることがありました。
• 「なんでTailwindやBootstrapなどのCSSフレームワークを使っていないんですか?」
• 「なぜ、ほとんどの教材でTypeScriptではなくJavaScriptを使っているんですか?」
たしかにTailwind CSSは非常に人気ですし、またCSSフレームワークを使った方が完成品のアプリの見た目は良くなるでしょう。
さらに、Reactを含めて近年のフロントエンド開発現場では、JavaScriptではなくTypeScriptの利用が一般的です。
こういう状況は私も認識しています。
しかしそれでもほとんどの教材で、CSSフレームワークやTypeScriptを使っていないのは
「教材の難易度を高めたくないから」
です。
「ひとつのことを学びたい」というニーズ
例えば「Next.jsを勉強したい」と思って私のNext.jsの教材を始めた人は、「まずはとにかくNext.jsをやりたい」と思っているはずです。
もしその教材に、Next.jsとともにTailwind CSSやTypeScriptも使われていたとします。
すると、一つの教材でそれらも学べるのは、確かにお得だといえます。
しかし同時に、ビギナーにとっての難易度も上がります。
特にCSS関係のコードというのは、CSSフレームワークの使用・不使用を問わず冗長になりがちで、コードの見通しを悪くします。
私はこれが、ビギナーがスムーズに進めるための大きな壁になると考えています。
私自身、他の人のチュートリアル教材などを見ていて、CSSなどのデザイン関係のコードを鬱陶(うっとう)しく感じることが多くありました。
スタイルやデザインといった「見た目」の部分よりも、「働き」「機能」といった部分を学びたかったからです。
私の教材では、学習者のCSS関係の負担をできるだけ軽減するため、次のような方針を取っています。
• CSSのコードはすべて一枚のファイルにまとめる
• スタイル適用のためのclassName
コードは最低限に抑える
この結果として、CSSのコードはメンテナンスしづらいものになっているのは事実です。
しかしビギナーの学習の面から見ると、余計なことを考えず、メインの核心的事項(ReactやNext.jsなど)の学習に集中できるものになっています。
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