プログラミング初心者が陥りやすい『決められない』問題【ノウハウ・コレクター】
2025.7.26
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この記事の筆者:三好アキ
🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。
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ノウハウ・コレクターの話
以前私はポーランドに住んでいたのですが、その時のお話です。
あるイベントでベラルーシ出身の男性と話すことがありました。
年齢はおそらく20代中盤。
私の仕事について聞かれたので、「JavaScript」「React」といったプログラミング言語の名前を出しました。
すると、「xxxやyyyのアプリはReactで作られているんでしょ?」や「Angularと比べたときのReactのメリットは〜〜〜だよね?」といったことを、私に確認するように聞いてきます。
その後、Pythonの話が出ると、Pythonについてもずいぶん詳しいようで、色々なことを話していました。
彼の話を聞いていると、彼の仕事はプログラマー、特にJavaScriptやPythonを使っているのだと思うのは自然です。
しかし聞いてみると、まったくプログラミングとは関係ない職種でした。
しかし「プログラミング業界に転職したいと思っている」、そして「どの言語を選んで勉強するか、いま考え中」と言います。
内心、私は驚いていました。
彼の話だけを聞いていると、その知識の量は、それを実際に仕事で使っている人のようだったからです。
彼とはそのイベント以降、会うことはありませんでした。
しかし数年経って振り返ってみると、彼のような人を「ノウハウ・コレクター」というのだろうと思いました。
10分程度の会話しかしていないので、このように彼をジャッジすることは失礼かもしれません。
しかしプログラミングを私が教える中で、彼と似たような人に会うことが意外に多いのです。
「JavaやC#、JavaScriptなどの言語がどこに使われているかや、その特徴などは知っているけれど、実際には学んでいない人」
つまり「比較するための情報は数多く持っているけれど、『決断』『選択』の行動が取れていない人」です。
おそらく最初は「より良い選択をしたい」という動機で情報を集め始めたものの、知識が増えてしまうほどに「選択する(=ひとつだけ選び、他を捨てること)」という決断が難しくなってしまった・・・
そしていつの間にか、周辺知識を得ること自体で満足してしまった・・・
という感じなのだろうと思います。
私にもそのようなノウハウコレクターの側面があるので、よくわかります。
知識を得る快感/行動しない安全
知識を得ることは快感ですし、行動をしないことは安全です。
しかし、結果が求められる「大人の勉強」においては、いつまでも迷ってはいられません。
知識の収集作業はある程度で止め、選択肢の中からひとつを選ぶという「行動」を取る必要があるのを忘れないようにしましょう。
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