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IT資格の〇〇〇を取得した方がいいですか?

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この記事の筆者:三好アキ


🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。


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資格を取るべきか

「IT資格の〇〇〇とか▲▲▲とかを取得した方がいいですか?」

私はビギナーにプログラミングを教えているので、生徒からこのような質問を受けることがあります。

かなりの確率で私の答えは「No」です。

資格を取るべき人

資格の中には「必ず取らなければいけないもの」があります。

たとえば医師や教員、会計士、建築士関係の資格(免許)です。

これらの職業には資格が必須だからです。

ここまでいかなくても、「ある役職に就くためには〇〇という資格が必要」「TOEICのスコア〇〇点以上が必要」というケースもあります。

このような場合も資格はマストなので、取得しないといけません。

しかし大部分の人はこういう状況下にありません。

それでも資格を求める人が多くいます。

安心したいからです。

安心を買う

たとえば、日本語能力試験(JLPT)という日本語の力をはかる資格試験があります。

受験者は主に、日本語を勉強している外国人の方です。

この試験を私たち日本人が受けようと思うでしょうか。

思いません。

自分が日本語を使えることが明らかで、それをわざわざ誰かに証明してもらう必要もなければ、こちらから他の人に向かって証明する必要もないからです。

日本語を使える「自信」が私たちにはあるので、受ける必要性を感じないのです。


英語の資格として、TOEICや英検が有名です。

学生時代、私はこれらの試験を受けたことがあります。

しかし今は受けようと思いません。

自分が英語を使えるということが明らかで、それをわざわざ他人に証明してもらう必要性を感じないからです。

一方で、もし私が英語を使えるかどうかに不安を覚えていたら、これらの試験を受けたくなるでしょう。

高いスコアや上位の級を取得したら、自分の能力が他人にも認められたと思えて安心できるからです。

しかし、このようにして得た「安心」は、自分の内から出てきた「安心(=自信)」よりもはるかに脆(もろ)いものです。

勉強に逃げる

本来、資格を取得するのは、なんらかの達成したい目的にその資格が必要だからです。

資格を取ることは「全体の一部」「ゴールに到達するために超えるべき一つのステップ」に過ぎないのです。

しかしいつの間にか、この資格取得自体が目的になってしまう・・・・・より具体的にいえば「勉強が目的化」してしまう人が少なくありません。

こちらの記事でも書きましたが、「勉強」というのはある意味ラクなのです。


• 自分一人で完結する

• 自分の世界にこもっていられる

• 誰かに傷つけられることがない

• 「やってるフリ」ができる、「進んでる感」を味わえる


このような状態に陥るのを防ぐには、資格にフォーカスし過ぎないことが大切です。

プログラミング関係であれば、知識よりも実践の方が重要です。

【 できる > 知っている 】

そして往々にして、資格取得を目指すよりも、「その資格を使って実現したいゴール(=真のゴール)」に集中する方がはるかに近道、ということも多いのが実情です。

最終的なゴールを達成した方が、資格で「一時的な安心」を得るよりもはるかにしっかりとした、長続きする「安心」、つまり「自信」を得られます。

資格勉強を始める前に、「自分がその資格に何を求めているのか?」ということをよく考えるようにしましょう。

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