【情報過多】プログラミング初心者が挫折する原因
2025.8.20
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この記事の筆者:三好アキ
🟢 専門用語なしでプログラミングを教えるメソッドに定評があり、1200人以上のビギナーを、最新のフロントエンド開発入門に成功させる。
🟢『はじめてつくるReactアプリ with TypeScript』、『動かして学ぶ!Next.js/React開発入門(翔泳社/*韓国でも出版)』著者。
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情報過多という問題
私はビギナーに、ReactやNext.jsといったウェブアプリ開発の技術を教えています。
その中で多くの人が間違いなく一度はぶつかっている問題、それが「情報過多」です。
「ウェブ・プログラミングを学びたい」と思い立ったものの、調べてみると・・・
HTML、CSS、JavaScriptを始めとして、フレームワーク(React、Vue、Angular)、ツール(Webpack、Vite)、バージョン管理(Git)、バックエンド(Node.js、Django)、データベース、フロントエンド、API等々
・・・といった横文字・英字が山ほど出てきて、混乱してしまうのです。
かくいう私自身、ビギナー時代に同じ体験をしました。
ビギナーが混乱する3つの原因
混乱の原因は3つあります。
まず、それぞれの用途がわからないこと。
Git、React、API、Viteなど各ツールが存在しているのは、それぞれに何らかの役割があるからです。
しかしビギナーは、その個別の役割がまず理解できないのです。
「Viteはバンドルツールで、複数のJavaScriptファイルを一つのJavaScriptファイルにまとめます」と突然言われても、ビギナーには理解することができません。
混乱の2つ目の原因は、それぞれのツールの間の関係性、つまり「つながり」が分からないことです。
アプリを作るには、ツールを単独ではなく、複数組み合わせて使う必要があります。
それぞれのツールの役割がおぼろげながら分かってきていても、その間にある関係性がわからないと、頭の中に見取り図・全体像を描けません。
そして混乱の原因の3つ目は、同様の働きをするツールを個別に理解しようとしてしまうからです。
例えばReact、Vue、Angularは「JavaScriptフレームワーク」という括りでまとめられます。
これら3つのツールには違いが確かにありますが、大局的には同じ機能を持つからです。
しかしそれを知らず、React、Vue、Angularが何をするものであるかを個別に理解しようとすると、時間だけでなく、脳にも余計な負担がかかります。
例えば、日本人にはあまり馴染みがないWhatsAppというアプリがあります。
これがどのような機能を持つツールであるか聞かれた時、まず次のような説明が可能です。
「WhatsAppは、スマートフォンやPCで使える 無料のメッセージングアプリで、テキストチャット・音声通話・ビデオ通話・画像やファイルの送受信ができて、エンドツーエンド暗号化によって安全にやり取りできるアプリ。」
しかし、次のような説明も可能です。
「WhatsAppはLINEみたいなアプリ。」
ほとんどの日本人はLINEがどのようなアプリかを知っているので、それを例に挙げて説明した方が簡潔で、理解の負担も軽くなります。
「個別に理解すべきこと」と「大雑把にまとめて理解していいこと」の区別が、ビギナーにはわからないのです。
「すべてのツールを同じ力量をかけて分かろうとして、時間が必要以上にかかる・・・」
「しかし説明をいくら読んでもはっきり理解できないため、挫折してしまう・・・」
このようなことが起こります。
百聞は一見にしかず
「説明をいくら読んでもすっきりしなかったけど、一度実際に使ってみたら氷解した。」
こうした経験を誰もが一度はしています。
プログラミングで学ぶことの大半は、抽象概念ではなく、ツールの使い方です。
一度実際に使ってみると、「それまで説明をいくら読んでも理解できなかったことが、すぐに分かった」ということが起きてきます。
「実際に試す」というのは時間がかかることです。
しかし学習とは、そもそも時間がかかるものです。
焦らず、そして諦めずに進めていけば、いつの間にか遠くにまで来ていることに気が付きます。
そしてそこからかつての自分を振り返った時、「なんであんなことが分からなかったのだろう?」と不思議に思う。
こういった瞬間こそ自分の進歩を実感する時で、諦めなかった過去の自分に感謝できる時です。
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