プロに頼まないでホームページを作る方法
2020.04.20
2021.03.08

この記事の筆者:三好アキ(ウェブエンジニア)
「売り上げが伸びない」、「ウェブサイトから問い合わせが来ない」など、ウェブでお困りのお客さまの課題解決を、最新の知見を活かして行なっています。海外滞在が長く、日本語の情報が少ないJamstackやヘッドレスCMSなど最新のウェブテクノロジー、ウェブマーケティングに精通。事業について詳しくはこちらをご覧ください。
ウェブ制作の教本『はじめてつくるReactアプリ』など15冊を販売中。本に関するインタビュー記事はこちら。
簡単になったホームページ開設
20年ほど前、ウェブ制作は限られた人たちだけが行なっている特殊なものでした。
ウェブサイトを作って公開するにはさまざまな技術や知識が必要でしたし、またそもそもウェブサイトを持つことが一般的ではなかったので、ノウハウが一般に広まらず、限られた人たちの間にとどまっていたからです。
しかし、インターネットが普及して私たちの生活に深く関わるようになるにつれて、ホームページの需要は高まり、さらに廉価なレンタルサーバーサービスやホームページ開設サービスも出てきたので、ウェブサイトを一般の人でも持つことが普通になりました。
今回は、いくつもあるウェブサイト開設の方法の中から、簡単できるものを3つ紹介していきます。
ホームページビルダー
これはウェブサイトを簡単に作るためのサービスで、有名なところではWixやJimdoがあります。
メリットはプログラミングのコードがまったくわからなくても、マウス操作だけでホームページを作れることです。
ユーザー登録をして指示に従っていけば、基本的なページのそろった簡易なホームページが完成します。
おしゃれなテンプレートも数多く用意されており、簡単に本格的なウェブサイトを開設できます。
これらがすべて0円できてしまうのが、ホームページビルダーを利用する最大のメリットです。
デメリットは無料プランの場合に広告が表示されることです。
また独自ドメインの設定が無料プランではできないようになっていることが多いので、ドメイン名にwixやjimdoなどサービス名が入ってしまい、プロフェッショナルには見えないことも問題です。
また多機能な分、表示スピード、操作スピードともに遅いこともデメリットとして挙げられます。
そして以外に盲点なのが、このようなウェブサイト開設に特化したサービスを使っても、開設までには時間がかかることです。
ウェブサイトを実際に作り始めると「ここはこうしたい」、「あそこはああしたい」というこだわりが色々と出てくるのが普通で、マウスのクリックだけで操作が完了するといっても、納得のいくものができるまでには想定以上の時間がかかるケースが多くあります。
しかもこれらのサービスはデザインや機能の面で制限が多いので、「自分の思った通りに作りたい」と下で紹介する方法に移る人は少なくありません。
HTML + CSS
この記事で紹介する3の方法の中で、個人的にこれが一番初心者の方にはおすすめです。
その理由は、この方法が最も安価(もしくは無料)、かつデザイン・機能面での柔軟性が一番高く、さらに最も応用範囲の広い知識を獲得できるからです。
簡単に解説をすると、HTMLというのはウェブサイトの「骨」となるもの、CSSは「肉・衣服」のことです。
世界で一番最初のウェブサイトがHTMLだけで組み立てられていたように、HTMLという「骨」だけあれば情報の表示は可能です。
しかしこれだけでは文字の羅列で、飾り気がありません。
そこで使われるのが「肉・衣服」としてのCSSで、CSSによってHTMLに色や形などのデザインを施すことができるのです。
このウェブサイトの最大のメリットは前述したように安価であることです。
HTMLとCSSを編集するエディターは無料でダウンロードできますし、下の記事で紹介したようにサーバーも0円で使えます。
またCSSは自分で編集できるので、カスタマイズの可能性は無限です。
HTMLとCSSの知識は、上述のホームページビルダーの操作方法やPHP(WordPressに使われているプログラミング言語)よりも応用範囲が広く、一度学べば様々な場面で利用できることも大きなメリットです。
デメリットとしては、HTMLとCSSを覚える必要があることです。
とはいえ、一見HTMLとCSSは難しそうに見えますが、直感的に使えるので、「難しそうに見えたけど思ったよりも難しくない」というのが多くの人の感想です。
WordPress
世界のウェブサイトの3割はWordPressで作られているといわれるほど、広く使われているシステムです。
日本でも多くのウェブサイトがWordPressで作られていますが、WordPressのメリットは、専門知識がなくても本格的なウェブサイトを自分一人で制作できる、ビギナーフレンドリーな点です。
ユーザーが多いので、疑問があってもネットで調べればすぐに解決できますし、またレンタルサーバーの会社がWordPress専用のプランを提供しているので、それを使えばスムーズに開設が完了します。
トレンドを意識したテンプレートが数多く無料で利用できることも、WordPressでのウェブサイト制作を魅力的、かつ簡単にしています。
しかしWordPressにはデメリットも多くあり、今2022年にブログやコーポレートサイトなどをあえてWordPressで作るのはデメリットの方が大きくなります。
WordPressの代表的なデメリットは、パフォーマンスが悪い、サイトが壊れやすい、セキュリティが弱い、メンテナンスが難しいといった点で、くわしくは「【比較】WordPress vs. Jamstack ― メリットが多いのはどっち?」で解説しています。
作り方は目的に応じて
今回はウェブサイトの簡単な開設方法を3つ紹介しました。
これらの方法を使えば誰でも簡単に、しかも0円でホームページを作ることができます。
これら以外にもウェブサイトを作る方法は多くありますが、重要なのは目的に合わせて方法を選ぶことです。
ログイン機能が必要なウェブサイトをHTMLとCSSでは作れませんし、スピードやセキュリティが重要なウェブサイトにWordPressは不向きです。
目的と規模にあった適切な方法を選ぶようにしましょう。
ユーザーからの問い合わせを増やしたい、アイテムの購入率を高めたい等の「ビジネスのゴール」から逆算した効果的なウェブサイトを制作するmonotein。
monoteinについての案内資料の無料ダウンロードはこちら。
「これまでのホームページでは成果が出なかった」、「結果の出るウェブサイトが欲しい」、「JamstackやヘッドレスCMSなどの最新テクノロジーに移行したい」など、ウェブに関してお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
無料相談