Figmaのグラデーションがブラウザで表示されない時の直し方
2021.11.27
2021.12.01

この記事の筆者:三好アキ(ウェブエンジニア)
「売り上げが伸びない」、「ウェブサイトから問い合わせが来ない」など、ウェブでお困りのお客さまの課題解決を、最新の知見を活かして行なっています。海外滞在が長く、日本語の情報が少ないJamstackやヘッドレスCMSなど最新のウェブテクノロジー、ウェブマーケティングに精通。事業について詳しくはこちらをご覧ください。
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Figmaで作ったグラデーションが表示されない
私は普段Figmaを画像やイメージの制作に使っており、先日グラデーションを使った下のようなSVG画像を当サイトのために作りました。
しかしこれを当サイトで読み込み、Googleクロームで表示させると、下のようにグラデーションが消えて、ベタ塗りの色となっていました。
グラデーションを表示させる方法
調べてみると、下のような情報を見つけました。
• Figma exported SVGs with gradients not working as expected
これらのサイトでは、SVG画像内の<linearGradient>
というタグに含まれるid
を変更することで、グラデーションが表示されると書かれています。
それを試したところ、クロームでもグラデーションが表示されるようになりました。
具体的には次のようなステップです。
ア
SVG画像をVSコードなどのエディタで開く
イ
<linearGradient>
タグを探す
ウ
<linearGradient>
タグ内のid
の文字列(例えばpaint0_linear
)をpaint0
に書き換える
エ
通常、いま修正した文字列paint0_linear
は別のタグでも使われているので、そこも同じようにpaint1
に書き換える(補足は下記)
オ
保存する
ここで注意が二つあります。
1つ目は文字列の書き方に特に指定はないことです。
上の例ではpaint0_linear
をpaint0
と書き換えていますが、paint2
でもpaint3
でも大丈夫です。
この点の理由は不明で、上のサイトでも説明はありません。
そして2つ目がエ
で触れたところです。
私の場合、グラデーションを含んだSVG画像を作ってそのファイルを開くと、<linearGradient>
タグ内のid
でつかわれている文字列が、<path>
タグのfill
でも使われていることがよくあります。
例としては下のようなコードで、paint0_linear
が2ヶ所で使われています。
<path d="M796 2070L-2.47534 1426.5L1594.48 1426.5L796 2070Z" fill="url(#paint0_linear)"/>
...
<linearGradient id="paint0_linear" x1="23.0001" y1="2070" x2="1589" y2="1440" gradientUnits="userSpaceOnUse">
この2つのpaint0_linear
を同じ文字列に書き換えるようにしないと、グラデーションはうまく表示されません。
つまり次のように書き換えます。
<path d="M796 2070L-2.47534 1426.5L1594.48 1426.5L796 2070Z" fill="url(#paint0)"/>
<linearGradient id="paint0" x1="23.0001" y1="2070" x2="1589" y2="1440" gradientUnits="userSpaceOnUse">
おそらくグラデーション一つあたり、このような<linearGradient>
と<path>
が1ペアずつあるために、両方を書き換える必要があるのだと思います。
なぜこれで直るのかは不明ですが、グラデーションが正しく表示されない時は当記事で紹介した方法を試してみましょう。
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